
文・写真 旅行作家 鄭琥潤
釜山浦開港街道モノレール
釜山浦の開港から日帝強占期まで、釜山近現代史の面影をそのままにしている釜山浦開港街道には、道沿いに鄭公壇(チョンゴンダン)、釜山鎮日新(チンイルシン)女学校、釜山鎮教会など、近代の歴史を今に伝える名所がたくさんあります。
ここにも、急坂の山腹道路に住む住民のために斜行エレベーター2台が設置されています。ずっと遠くに見える階段も楽に登ることができるエレベーターで、心強い限りです。エレベーターの向かい側にある安龍福(アン・ヨンボク)記念釜山浦開港文化館の屋外テラスは、都心でリラックスして憩いの時間が過ごせる素晴らしい場所です。エレベーターの停車区間にはすべて展望台が設置されており、散歩しやすい甑山(チュンサン)公園ともつながっておりますので、日常の中で特別な時間を楽しめます。
釜山広域市 東区 甑山路99ボンギル一帯
運営時間:06:00-23:00
地下鉄1号線・佐川駅5番、7番出口から徒歩6分
※ 釜山浦開港街道モノレールの運行中止
瀛州洞登り道モノレール
瀛州洞(ヨンジュドン)の険しい階段の路地に設置された8人乗りのモノレールで、瀛州洞一帯の高い地域に住む人々はもちろん、観光客も無料で利用することができます。約70mの区間で比較的短い距離ですが、険しい階段を上り下りする大変さを考えると、大変有難く感じられます。
モノレールは、近くの民主(ミンジュ)公園の遊歩道がつながっており、ここも日常の楽しみを堪能することができる最適の散策コースです。モノレールの隣に伸びている階段の壁面は、中区の過去について展示されているギャラリーゾーンになっています。釜山鉄道の歴史と山腹道路に関する物語、そして開放感あふれる景色が堪能できる朴琪淙(パク・ギジョン)記念館も一緒に回ることができるコースです。
釜山広域市 中区 瀛州路 17
運営時間:07:00-20:00
地下鉄1号線・中央駅7番出口→第一銀行前のバス停にて86、186番バスに乗り換え→釜山デジタル高校バス停にて下車、徒歩2分
ソマン(願い)階段モノレール
山腹道路の望陽路(マンヤンロ)から上の中央公園路につながるソマン(願い)階段に設置されています。可愛らしい外観の2人乗りキャビンが運営されており、これを利用すると、192の階段を6分で上ることができます。
ソマン(願い)階段とモノレールの入り口から続く様々なフォトスポットが目を引きます。それらすべてが美しく飾られていて、写真を撮るのにうってつけの場所です。夜は照明が灯り、美しい夜景も見渡すことができます。夜の散歩がお好きな方に是非おすすめしたいのですが、ソマン(願い)階段から出発し、忠魂塔のある中央公園まで歩くと、素晴らしい山腹道路の夜景を満喫することができます。
釜山広域市 西区 東大新洞 2街 87-5
運営時間:平日07:30-20:00、休日10:00-17:30
地下鉄1号線・東大新駅3番出口→東大新駅バス停にてコミュニティバス中区1番に乗り換え→韓国ヴィラバス停にて下車。徒歩3分
南富民1洞モノレール
険しい崖に沿って運行されている斜行エレベーター、影島(ヨンド)と南港大橋を見下ろすことができる垂直エレベーター、その両方に乗ることができます。急傾斜を見ると、エレベーターがなかった時代はどうやって上ったのだろうと、考えるだけで気が遠くなりそうです。
険しい崖に沿って運行されている斜行エレベーターに乗ると、東川(トンチョン)住宅の下に着きます。ここで、影島(ヨンド)沖と南港大橋が一望できる開放感を是非お楽しみください。階段状に建てられた東川住宅も、不思議な景観となっています。都心と海を360°見渡せる風景を堪能し、忘れられない思い出を作ってみましょう。
釜山広域市 西区 天馬路176
運営時間:24時間
地下鉄1号線・チャガルチ駅1番出口→チャガルチ駅。忠武洞交差点バス停にて16, 61, 161, 17, 9番バスに乗り換え→南富民市場入口バス停にて下車。徒歩3分
利用料金
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