焼きヌタウナギ
思わず唾が出てくる
- 評価
5.0 - PV 9,224
香ばしく食感の楽しいヌタウナギは、疲労回復効果も満点だ。
ビタミン、タンパク質、不飽和脂肪酸がたくさん含まれていて、疲労回復や生活習慣病の予防に効果があるというヌタウナギは、昔から代表的なスタミナ料理。疲れを感じたときに食べれば、スタミナを補給できる最高の滋養食だ。
ビタミン、タンパク質、不飽和脂肪酸がたくさん含まれていて、疲労回復や生活習慣病の予防に効果があるというヌタウナギは、昔から代表的なスタミナ料理。疲れを感じたときに食べれば、スタミナを補給できる最高の滋養食だ。
釜山の沖合で昔からたくさん獲れたヌタウナギ。もともとは、その醜い見た目からか皮だけ剥いで身は捨てられていたそう。韓国戦争の後、大勢の避難民が釜山に定着すると、ヌタウナギが新しい栄養源として浮上した。生計を維持するために、ヌタウナギを練炭で焼いて売る屋台がチャガルチ市場に次々とできて、おいしい焼きヌタウナギが誕生したのだ。
今では全国的にヌタウナギが流通しているので各地に有名店ができているが、ヌタウナギはやはり釜山で食べるのが一番おいしい。チャガルチ市場、温泉場、海雲台市場、機張など、釜山では長い歴史を誇るヌタウナギ横丁が依然として人気を博している。通りの入口から漂ってくるおいしそうな匂いに、何度もお店の前で足を止めてしまう。
焼いて食べるのが一般的なヌタウナギ。熱した石板で焼いてもおいしいが、元祖釜山式は練炭焼きだ。あっさりしたヌタウナギ本来の味が楽しめる塩焼きと、ピリ辛の特製ダレをつけたタレ焼きがある。練炭焼き職人の店主が披露する「焼き網素焼きショー」も見られる。生命力の強いヌタウナギが焼き網の間で暴れないように、焼き網を強く押さえてまんべんなく焼く。食べやすい大きさに切ったヌタウナギの香ばしい匂いが食欲をそそる。これに塩をかけてさらに焼けば塩焼きに、ボウルなどに取ってタレをからめ、野菜と一緒によく混ぜて再び焼き網に移して焼けばタレ焼きになる。
香ばしく焼きあがったヌタウナギを口の中に入れてみる。身の厚いヌタウナギから肉汁がジュワッとあふれ出る。プリっとした食感と、香ばしい香りが口の中に広がっていく。タレの味が染み込んだ野菜が、ヌタウナギの旨味を引き立てる。箸が止まらなくなる魅力的な味に、自然と笑みがこぼれる。サンチュとエゴマの葉に大きなヌタウナギの切り身をのせ、ニンニク、唐辛子と一緒に包んで食べれば、その日の疲れや溜まったストレスなどすっかり吹き飛んでしまう。
しめのチャーハンを注文すると、残った甘辛ダレに白飯を入れてさっと炒めてくれる。店員さんの器用な手さばきで、完成まで数分もかからない。粉末海苔をかけてまんべんなく混ぜ、へらでチャーハンを強く押しつける。中身が冷めないようにして、下を少し焦がしてしっとり香ばしいチャーハンを作るためだ。もやしなどの野菜も入ったチャーハンは、これだけで十分に食欲をそそるメニュー。おかずを添えたり、エゴマの葉に包んで特有の香りと一緒に楽しんでもいい。
おいしい料理は、旅行をより楽しくしてくれる。食通を誘う釜山のヌタウナギの味を満喫してみよう。
おいしい料理は、旅行をより楽しくしてくれる。食通を誘う釜山のヌタウナギの味を満喫してみよう。
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