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金井山

釜山を見守る頼もしい金井山

5.0
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ソウルに北漢山があるなら、釜山には金井山がある。
金井山は、釜山市金井区と北区、そして慶尚南道梁山市の広い地域にまたがっている。そのため、釜山の都心はもちろん、郊外からのアクセスも良い。あまりにも広いので、入口と全く別の場所が出口になっている登山コースも多い。韓国で最も長い山城である金井山城と、嶺南地方の三大寺院とされる梵魚寺がある金井山に行ってみよう。

金井山の登山コースは沢山あるが、最も楽なルートは梵魚寺から出発して北門と金泉を経て頂上の姑堂峰を目指すコースだ。
コースのスタート地点は、4本の石柱が梵魚寺を守る一柱門である。静かで趣のある梵魚寺を経て、姑堂峰に向かう登山路の標識をたどって本格的に登山を始める。

大きな岩の間を流れる澄んだ渓谷の流れが気持ちいい。緑豊かな木々の森と鳥の鳴き声に、心も癒されるようだ。
平坦な土の道、ウッドデッキ、階段などが適度に配分されたコースとなっている。やがてごつごつした岩の上り坂に出て、その地点を過ぎると道はどんどん平坦になる。ほどなく金井山城の北門が現れる。金井山城の城郭と北門に着いたら、姑堂峰の8合目を越えたことになる。金井山城の城壁はそれほど高くないが、金井山の花崗岩で造られているので、かなり強固で堅い印象を受ける。北門を経て姑堂泉を過ぎると、まもなく金泉と姑堂峰が現れる。

まずは金泉に行ってみよう。ロープをつたって岩に登ると、崖の端にある岩すれすれにぶら下がっているような泉が見える。水の色が黄金色に輝いているとされ、「金泉」と呼ばれるようになった。本当に金色なのかは自分の目で確かめてほしい。絶対に枯れないという金泉は、一見小さな穴のように見えるが、周囲3mのかなり大きな泉である。しばらく金泉で休んでいこう。泉の向こうに見える美しい尾根も鑑賞できる。

ひと休みしたら、頂上に登ってみよう。頂上に続く道は、岩の道と階段から始まる。鉄製のらせん階段に出たら、いよいよ姑堂峰の頂上だ。奇妙な形にそびえる岩の間にある姑堂峰の標識石は、絶好のフォトスポット。気持ちのいい達成感が味わえるはず。

金井山の頂上に立って、今来た道を振り返ってみよう。四望楼から元暁峰を経て姑堂峰の頂上に至るコースでは、曲がりくねった金井山城の城郭の風景が楽しめる。姑堂峰の頂上からは、尾根に沿って長く伸びる城郭を一望できる。山と山の間に谷のように広がる釜山の市街地もはっきりと見える。山のある都市、釜山の美しさを改めて実感できるはず。