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富平カントン市場

グルメのAtoZ

5.0
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通りの入口から漂ってくるおいしそうな匂いに誘われて、ついつい足が向く。夜になると、おいしそうな匂いはますます濃厚になる。ここは、富平カントン市場だ。

国際市場のお隣、富平カントン市場。
南浦洞一帯を街歩きしていると、国際市場と富平カントン市場を行き来することになる。違いを挙げれば、国際市場は「万物市場」という感じで、富平カントン市場は「グルメ市場」という感じがする。

もちろん、富平カントン市場でも水産物や果物、野菜、穀類、総菜など様々なものが売られている。それでも、あまりに豊富な夜食グルメの数に圧倒され、好きなものを選んで食べられるグルメが一番記憶に残る。

歩きながら食べられる軽食から、立ち食いする食べ物、座って食べる料理、酒の肴に至るまで、バラエティーに富んだグルメが集まるのが富平カントン市場だ。「カントン（缶）」市場という名前も、ベトナム戦争の際に米軍から流れてきた缶詰が売られたことに由来するという。市場の名前の由来も食べ物であるだけに、グルメがあふれているのは当然とも言える。

グルメが豊富な市場らしく、夜になるとますます賑わう富平カントン市場。日が暮れてアーケードの照明がシャンデリアのように市場の天井を照らし始めると、ますます多彩な料理を味わうことができるようになる。
四角いものから三角のもの、丸いものまで、形や大きさが様々な練り天のお店が並ぶ「練り天通り」も見過ごすわけにはいかない。練り天が入った袋を受け取って、やっと満足して次に向かう。

あまりにも有名でテレビ番組でも紹介されたトッポッキ屋さんは、依然として大勢の人々で賑わっている。山盛りの油揚げの袋詰めが入った寄せ鍋もおいしい。赤いトッポッキとムルトクか、油揚げの中に春雨と野菜をたくさん詰めて、温かいスープで煮て食べる「油揚げの袋詰め入り寄せ鍋」。この2つが、富平カントン市場の名物だ。帰りには、家族へのお土産に昔ながらのフライドチキンを買っていこう。

午後7時を過ぎると、小さな屋台が電車のようにガタゴトと音を立てて次々とやってくる。瞬く間に富平カントン市場が夜市に変身する瞬間だ。
通りの一角を埋めつくす屋台と、その両側に並ぶお店。通りの道端に並ぶ丸いテーブルと、四角いプラスチック製の椅子。夜が深まるほどグルメはますます多彩になり、お酒を飲む人々の顔には楽しそうな笑みが浮かんでいる。

多彩な粉食や韓国料理、洋食などを夜明けまで味わえる場所。本物のグルメを楽しみたいなら、多彩なグルメが待っている富平カントン市場に行ってみよう！