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宝水洞本屋通り

歴史の時間を歩く本屋通りの旅

宝水洞本屋通り
  • 評価 レーティングの星5.0
  • PV 18,306
  • 宝水洞本屋通り1
時間を遡る道。
心にそっとしおりを挟む、宝水洞本屋通り。
  • 宝水洞本屋通り1
ますます忙しくなる社会。時間に追われる中で、たまにはすべてを忘れてひと休みしたくなる時がある。そんな時は、立ち止まって一息つける場所、宝水洞本屋通りに行ってみよう!
  • 宝水洞本屋通り1
釜山市中区宝水洞にある宝水洞本屋通りは、韓国戦争の際、釜山が臨時首都だった時代にできた通りだ。北朝鮮から逃げてきたある夫婦が、段ボールを敷いて雑誌や古本などを売る露店を開いたところから、その歴史が始まったという。終戦後、釜山にやって来た多くの避難民が国際市場に居を構え、厳しい生活をしていた。当時の学生や知識人たちは、勉強したくてもなかなか本が手に入らない。そのため露店の古本屋は爆発的な人気となり、次第に他の避難民たちも本屋を開くようになって、今の本屋通りになった。
  • 宝水洞本屋通り1
宝水洞本屋通りは、その入口から長い歴史が感じられる。看板の字体やうず高く積まれた古本から、過ぎ去りし歳月が垣間見える。自動化された冷たい機械の感触がすべてを支配する今日のデジタル時代に、一筋の温もりのあるアナログ的な感性を伝えているようにも見える。
  • 宝水洞本屋通り1
  • 宝水洞本屋通り2
本があまりにも多いため、地面から積み上げられた本が狭い路地の両側をぎっしりと埋めつくしている。かつては誰かの所有物だったはずの中古本から、きれいに包装されたままの新刊まで、たくさんの本が宝水洞の路地を埋めつくしている。
  • 宝水洞本屋通り1
  • 宝水洞本屋通り2
通りの中ほどに来ると、急な階段が見える。宝水洞本屋通りと壁画村を結ぶ階段だが、それよりはインスタ映えスポットとして有名な場所だ。一冊ずつ本を持って、階段でさりげなく可愛い一枚を撮ってみよう。
  • 宝水洞本屋通り1
  • 宝水洞本屋通り2
偶然手に取った色褪せた本から子どもの頃の思い出を見つけられる場所。その思い出を胸に、昔懐かしい白黒写真を残せる場所でもある。足も伸ばせないほど狭い空間で暮らしながらも、決してあきらめることはなかった知識に対する熱望が、厳しい環境にもかかわらず本屋通りを生み出した。釜山の人々は、そこで学ぶ喜びを初めて実感したのだ。独特な環境が作り出した宝水洞本屋通り特有の文化が本と共存しており、今もその強い生命力が感じられる。路地をぎっしりと埋めつくす本の中から、お気に入りの一冊を買ってみるのもいい。

立ち止まり、しばらく過去に戻ってみる時間。
宝水洞本屋通りを歩く旅人の心には、そっとしおりが挟まれる。

利用案内
  • 住所

    釜山広域市中区チェクパンコルモクギル16
  • 電話番号

    釜山総合観光案内所 +82-51-253-8253
  • 営業曜日及び時間

    毎日(休業日を除く)
    店舗によって異なる(20:00前後に閉店)
  • 利用料金

    無料(書籍は有料販売)
  • 交通情報

    都市鉄道:1号線チャガルチ駅3番出口から徒歩11分
    バス:40、81番で宝水洞本屋通り下車

お役立ち情報

毎年10月に宝水洞本屋通り文化祭が開かれる。

エチケット

路地が狭く、歩行者同士がぶつかる場合もあるので、お互いに気を配って歩くこと。

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