冬の足音が聞こえてくる今日この頃、冬ならではの落ち着いた雰囲気を堪能しましょう。
そんな時は、寒さで緊張した心身の筋肉をほぐす温かい響きのLP盤の音楽を楽しむのが一番。
アナログな感性を存分に生かした釜山のレコードバー&カフェで、音楽と雰囲気に酔いしれて特別な時間を過ごしましょう~。
MUSE ON海雲台
空間が醸し出す雰囲気こそ、音楽と同じくらい大切なのではないでしょうか?
随所に散りばめられたアンティークな雰囲気が魅力的なレコードバー、「MUSE ON海雲台」です。
そこに足を踏み入れるや否や、レコードやスピーカーなど様々な音楽機材に埋め尽くされたインテリアが目を惹きます。ですが、それらは単なる飾りではなく、実際に使われる音楽機材です。「MUSE ON海雲台」が保有しているLP盤はなんと1万枚を超えるそうです。それだけ見ても、音楽に真摯に向き合っているレコードバーということが分かるはず。各テーブルには、紙も用意されており、聴きたい曲を書いてスタッフに渡すと、リクエストした曲を聴くことができます。また、一部のレコードは販売されていますので、レコード好きには最高の場所といえるでしょう。
家具や照明、雑貨もお店の古風な雰囲気にぴったりで、高級感のあるダークウッド調のインテリアがあしらわれています。ゴージャスな雰囲気のためでしょうか、歌手ペ・スジのショーケース、モデル兼タレントのチュ・ウジェのバラエティ番組、ドラマ『恋はチーズ・イン・ザ・トラップ』のロケ地としても使われたそうです。
店内の席は、人数に関係なく快適に利用できるように、多人数用のテーブル席から1人用のカウンター席まで幅広く用意されています。特に窓際の席は、広い窓を開けると屋外でお酒を飲む気分が味わえるため、人気があります。
ワインやウイスキー、カクテル、ハイボール、おつまみなど、料理やお酒の種類も充実しています。お酒の開栓やテイスティングはスタッフのサポートが受けられるので、お酒が初めての方にもおすすめのお店です。
望美ブルース
レトロな雰囲気が大好きなヒップスターにはたまらないレコードバー「望美ブルース」。
入り口から店内の奥まで、壁一面にレトロなレコードのポスターがびっしりと貼られているお店。ポスターが作り出すヒップな雰囲気にふさわしく、空間の配置や雑貨も、レトロな感性を最大限に活かしています。LP盤がずらりと並んだ本棚や、レコードのDJブースがロマンチックな雰囲気を醸し出しています。
望美ブルースは、デジタル音源は一切使用せず、DJがLP盤のみを使用して音楽を再生します。自分で掘ったレコードでDJするため、リクエスト曲は受け付けません。ここではじっくりとその音楽を聴きながら、DJが選んだアナログ音楽の世界にどっぷりと浸かってみることをおすすめします。
望美ブルースには、長めのカウンター席と2~3人用の店内のテーブル、そして窓際のテーブルがあります。カウンター席は一人飲みで訪れた方に適しており、窓際のテーブルからは飲み屋が密集した西面の路地が見えるので、夜景を眺めながらお酒を嗜むのに適しています。
様々なハイボールや豊富な料理の種類も魅力の一つです。基本のおつまみもボリューム満点なので、お酒は頼んだけどおつまみに何を選ぶか決められないという方は、まずは基本のおつまみを味わってからゆっくり選びましょう。
LISTEN PAGE
暖かい雰囲気に包まれたいとき、レコードから流れる音楽を楽しみながらほっこり温まるカフェ「LISTEN PAGE」に足を運んでみてはいかがでしょうか。
ミステリアスな雰囲気の看板が目印になっている、落ち着いた外観の「LISTEN PAGE」。雰囲気の良いカフェとして人気を集めており、多くの人で賑わうことも多いそうです。「MUSE ON海雲台」はどちらかというと重厚なダークブラウンアンティーク調ですが、「LISTEN PAGE」は温かみのある優しい雰囲気のアンティーク調のインテリアが特徴です。壁掛け時計や本棚、スピーカーなどの雑貨も明るめのウッド調でトーン&マナーを揃えています。
LISTEN PAGEには、団体席から1人用の席まで幅広く用意されています。店内の構造が独特で、アーチ型のドアの内側にも席があります。同行者の有無やお好みの雰囲気に合わせて自由に席を選ぶことができます。
ここのシグネチャーメニューは、栗ラテ、アーモンドクリームラテ、ヨモギラテなどの柔らかい口当たりの飲み物です。お飲み物と一緒に、心温まる言葉が書かれたポストカードも提供されます。お飲み物は木製のトレイで運ばれますが、そのトレイからも手作りのぬくもりが感じられます。
ですが、LISTEN PAGEのマスコットキャラクターは別にちゃんとあります。かわいい猫「パミ」です。そういえば、お飲み物が入ったカップやメニュー表などいたるところでパミが見られます。パミのグッズも販売されており、パミをモチーフにした猫キャラクターのステッカーは無料でもらえるので、猫好きの方はチェックしてみてください。テーブルに座っていると、パミが寄ってきて挨拶をしてくれることもあります。ですが、無理やり抱きしめたり、いきなり手を出したりするとストレスを感じますので、気をつけましょう!
レコードカフェですから店内には常に心地よい音楽が流れています。感性豊かなお店のコンセプトに相応しく、自分のプレイリストを人と共有するスペースも用意されています。プレイリストを書いて貼った付箋がずらりと並んでいて、お互いの音楽の世界を共有するのに最適です。好きな曲があれば、リクエストも可能ですので、スタッフに訊いてみましょう。
LISTEN PAGEは深夜0時まで営業しているので、雨の降る夜に突然LP盤の音楽と温かい雰囲気が恋しくなったら、気軽に立ち寄ることができます。お酒は飲めないけど、夜遅くまでLP盤のアナログな感性を楽しみたい方にはLISTEN PAGEがおすすめです。
LISTEN PAGE
- 住所:釜山広域市蓮堤区チュンアンチョンロ73番ギル4 1階商店街LISTEN PAGE
- 営業曜日及び時間:月曜日~土曜日12:00~24:00
- 休業日:毎週日曜日
- ホームページ:https://www.instagram.com/_listenpage
- 交通情報:都市鉄道釜山1号線・市庁駅8番出口→徒歩7分(お電話でお問い合わせいただくと駐車場をご案内します)
- お問い合わせ:+82-51-938-3803
alt,(comma)
レコードバーは、料理より雰囲気を重視する場所だと思い込んでいませんか?
雰囲気、料理、そしてお酒も全部素敵なお店、「alt,(comma)」へ行ってみましょう。固定観念が完全に覆されるはずです。
alt,(comma)は、レコードの音楽が聴けるウイスキーバーで、店内ではLP盤がずらりと並んだ本棚の壁ときれいに陳列されたウイスキーのボトルが調和しています。特別な装飾が施されていなくてもそれだけですでに完璧なインテリアになっていると思われるほどです。さらに目を惹くのは、alt,(comma)ならではのきめ細かな配慮です。テーブルには「補助バッテリー、ひざ掛け、座布団、スリッパをご用意しております。必要な方はスタッフにお申し付けください」と書かれています。お客様が快適にお店の全てを楽しめるよう、気配りしているのが伝わってきます。
ウイスキーバーというと、なんとなく難しいと感じる方も多いと思いますが、alt,(comma)は、ウイスキーの初心者向けにおすすめのウイスキーを選んでもらったり、丁寧に説明してもらうこともできます。また、別のウイスキーに移る前に炭酸水を提供することで、ウイスキーの味に最大限集中できるように配慮します。ウイスキーに合うちょっとしたおつまみも豊富なので、一緒に味わってみてください!
ウイスキーだけでなく、焼いたタコなどの料理メニューも充実しています。料理とお酒を含むメニュー表は全てQRコードで案内します。QRコードで読み込むと、メニューの詳細な説明や写真、レビューまで見ることができますので、それを参考に、お好きなメニューを選びましょう。
レコードバーというだけあって、音楽の雰囲気も格別なお店です。ですが、バーテンダーとしての仕事や接客に支障をきたすかもしれないので、リクエスト曲は受け付けません。ウイスキーと美味しい料理にLP盤の音楽が添えられる場所と考えていただければ良いのではないでしょうか。
店内が広くないので、1テーブルあたり最大2時間30分という利用時間が決められています。できるだけ多くのお客さんがお店を楽しめるように配慮しましょう。エチケットさえ守れば、ペットを連れての来店も可能なので、雨の日に愛犬と一緒に立ち寄ってください。
展覧会
昼は一杯のコーヒーを、夜は一杯のワインを!
昼と夜が違う魅力を放つレコードカフェ&バー、「展覧会」。
展覧会は落ち着いた雰囲気を重視しているので、4人以上のお客さんはお断りしています。そのためか、店内はこぢんまりとしていてテーブルが少ないですが、真ん中が空いているため、開放感があります。水やティッシュ、充電器などはセルフバーで自由に利用できます。昼間はレコードバーとして運営されているため、充実したLP盤やターンテーブルなどの機材もアナログな雰囲気を添えてくれます。
展覧会ならではの特徴は、詩集の間にQRコードが印刷された紙が挟まれたメニュー表からも表れています。メニューを選んだ後、詩集をランダムに広げて読むロマンチックな体験は格別です。お店に座るとすぐ、豊かな感性で満たされるような気分が味わえます。
QRコードのメニューをスキャンすることで、展覧会の全メニューを確認することができます。メニューにも展覧会ならではの感性がしっかり伝わる部分があります。それはメニュー名です。2人組歌手「展覧会」の第1~第3アルバムの収録曲がハンドドリップコーヒーの名前に全てつけられています。
コーヒーの中でもシグネチャーメニューは「カフェロワイヤル」です。温かいコーヒーに角砂糖ののせられたスプーンが付きますが、角砂糖に火をつけて溶けたらコーヒーと一緒にかき混ぜながら飲みます。特別な体験ができ、しかも人に注目されるうってつけのメニューですので、MBTI診断で外向的な性格の方におすすめです。
夜はミュージックバーとして運営されますが、昼はLP盤の音楽を流すだけでリクエストは受け付けません。ですが、夜は映像付きで音楽を流すので、1テーブルにつき2曲ずつ自由にリクエストすることができます。リクエスト曲はミュージックビデオなどの映像と一緒に流れ、感動を誘います。
展覧会は、有料で食べ物を持ち込んで店内で楽しむ「コルケージ」システムを取り入れています。1テーブルあたり5,000ウォン(約5,000円)の費用で持ち込んだ食べ物を快適に味わえるよう、取り皿、おさじ、お箸を提供しています。食べ物やお酒はあるけれどスペースがないときに、ぜひ活用してみてください。